
長年ビットコインを批判し金融評論家としても活躍するピーター・シフ氏は、投資家に対し再び「安値で買い」を促しているが、今回は仮想通貨や貴金属そのものではなく、金属生産に関連する株式に焦点を当てている。
シフ氏は、鉱山会社の株価が現在のコモディティ価格から乖離した水準で取引されていると主張した。直近の取引では、金は1.14%下落して4,443ドルで取引を終え、銀は4.71%下落して77.34ドルとなった。この下落は鉱山株への圧力を強めており、シフ氏は、鉱山株は既に前営業日の下落分の大半を織り込んでいると考えている。
同時に、ビットコインは2.14%下落し、9万1,742ドルとなった。こうした動きは通常、シフ氏から批判を浴びることになるが、今回は仮想通貨については言及せず、金属セクターに関する発言にとどまった。
シフ氏は、現物金属のスポット価格と上場鉱山会社のバリュエーションのミスマッチを指摘した。S&P500指数が6,947.39で横ばいとなり、広範なリスクオフの明確な兆候が見られないことから、鉱山株の売りは株式市場全体の下落や資産間のリスク回避を反映したものではないと主張した。
シフ氏によれば、鉱山会社の弱さは、需要見通し、生産レベル、コスト構造などのファンダメンタルズの悪化よりも、下落する商品価格の感情的波及によって、単独で発生したようだ。
シフ氏は金や銀そのものについて強気な見方を示さず、金融政策に関する幅広い見解も再検討しなかった。その代わりに、シフ氏は自身の発言を、密接に結びついた二つの市場における価格設定の非効率性に関する観察として位置づけ、ビットコインの下落を自身の主張を裏付ける根拠とすることなく、そのまま受け入れた点が注目に値する。