ブローカーを選ぶ際は、取引コスト、取引プラットフォーム、取引条件、口座に適用される保護措置などを総合的に確認する必要があります。最低入金額の低さや狭いスプレッドは魅力ですが、どの法人が顧客にサービスを提供し、どの条件が口座に適用されるのかも同じくらい重要です。以下では、こうした実務的な観点から Make Capital を評価します。
Make Capitalとは?会社概要
Make Capital は2010年に設立されたマルチアセットのオンラインブローカーです。現在のFAQでは、本社所在地としてオーストラリアのシドニーが記載されています。国際向けサイトでは、6つの市場カテゴリーにわたって200種類以上の取引可能な資産を提供しています。取引にはMT4のほか、MetaTradeという名称で提供されるMT5環境を利用できます。
Make Capital は複数の法域で規制を受けています。Make Capital International Pty Ltd は、オーストラリア金融サービスライセンス537472を保有しています。また、南アフリカではFSCAライセンス53179、モーリシャスではFSCライセンスGB24203199が掲載されています。国際向けサイトのフッターには、Make Capital Ltd がケイマン諸島で設立された会社として記載されているため、口座開設時に表示される契約法人を確認することが重要です。
Make Capitalは合法で安全?
Make Capital は複数の規制認可と、顧客資金に関するいくつかの保護措置を公開しています。ただし、これらの保護内容は、実際の口座契約に記載される法人と照合する必要があります。ある法人が保有するライセンスが、グループ全体に自動的に適用されるわけではありません。
Make Capitalの規制
Make Capital の現在の会社情報ページでは、3つの規制法域が掲載されています。Make Capital International Pty Ltd(ACN 656 671 082)は、ASICの下でオーストラリア金融サービスライセンス537472を保有しています。また、南アフリカのFSCAライセンス53179と、モーリシャスのFSCライセンスGB24203199も掲載されています。
この規制構造は、すべての顧客に同じ口座条件が適用されることを意味するものではありません。主要な国際向けサイトでは、ケイマン諸島で登録された Make Capital Ltd も確認できます。また、地域別ページでは別法人が案内される場合があります。入金前には、口座契約に記載される法人名を確認する必要があります。利用資格、レバレッジ、法的保護は法人によって異なる可能性があります。
顧客資金はどのように保護される?
Make Capital の現在のFAQでは、顧客資金は銀行機関の分別口座で管理され、会社の運営資金とは分けて保管されると説明されています。また、証拠金に関するページでは、マイナス残高保護のほか、100%のマージンコール水準と50%の強制決済水準が示されています。
これらの措置は口座レベルの一部リスクを抑えるものですが、投資家補償制度と同じものではありません。確認した公開ページでは、グループ全体に共通して適用される補償上限は記載されていません。そのため、入金前に契約法人に適用される具体的な保護内容を確認することが重要です。
利用制限のある国と地域
Make Capital の主要な国際向けサイトでは、米国、イスラエル、ニュージーランド、イラン、北朝鮮、オーストラリア、南アフリカ、台湾などが利用制限地域として挙げられています。また、サービス提供が現地法に違反する地域も対象外となります。地域ごとの法人では別の顧客受入条件が適用される場合があるため、グループのライセンス一覧だけで判断せず、登録時に居住地に基づく利用可否を確認する必要があります。
Make Capitalの手数料と取引コスト
Make Capital は、スプレッドのみの料金体系と、スプレッドに取引手数料を加える料金体系の両方を採用しています。そのため、シンプルなコスト構造を重視する場合と、別途手数料を支払ってより狭いスプレッドを利用したい場合で選択できます。
スプレッド、取引手数料、スワップ
ECN口座のスプレッドは0.0ピップからとされています。Make Capital のFAQでは、外国為替と貴金属について1ロットあたり5米ドルの取引手数料が適用されると説明されています。日本向けの口座条件では、標準1ロットの往復取引で5米ドルと明記されています。手数料無料の口座も用意されており、口座タイプに応じて最低スプレッドは1.0ピップまたは1.9ピップからとなっています。
CFDポジションを所定のロールオーバー時刻をまたいで保有すると、スワップが発生する場合があります。Make Capital は、すべての商品に共通する固定スワップを公開していません。そのため、単一の参考値ではなく、取引する商品の最新の契約仕様を確認する必要があります。
取引以外の手数料
Make Capital は、社内での入金手数料と出金手数料を請求しないとしています。ただし、銀行送金では中継銀行手数料や処理手数料が顧客負担になる場合があります。また、支払通貨と口座基本通貨が異なる場合は通貨換算が発生する可能性があり、適用される換算レートは取引完了前に表示されます。
公表されている最低入金額と最低出金額はいずれも20米ドルです。ただし、利用する決済方法によって最低額が異なる場合があります。出金申請は会計部門によって審査され、資金関連ページでは処理時間の目安として1~3営業日が案内されています。
Make Capitalの取引プラットフォーム
Make Capital は MetaTrader 4 と、現在のサイトでMetaTradeと呼ばれているMT5環境に対応しています。FAQとプラットフォームのダウンロードページから、MetaTradeが Make Capital のMT5サービスであることを確認できます。従来のMetaTrader環境を好むトレーダーは、引き続きMT4を利用できます。
両方のプラットフォームがEA、自動売買、パソコン、モバイル端末に対応しています。ただし、取引できる市場は完全に同じではありません。外国為替、暗号資産CFD、株価指数、貴金属、商品は両方で取引できますが、株式CFDはMetaTrade/MT5のみで提供されています。そのため、Make Capital の全商品を利用したい場合はMT5のほうが適しています。
Make Capital は独立したVPSサービスも提供しており、利用者のパソコンがオフラインでもMT4やMT5を継続稼働できます。Standard+ VPSは、月間最低10ロットの取引量を満たさない場合、月額30米ドルです。Expertプランは、20ロットの条件を満たさない場合に88米ドルとなります。そのため、VPSは取引頻度の低い利用者よりも、活発に自動売買を行うトレーダーに適しています。
Make Capitalの取引条件
市場と商品:Make Capital は、外国為替、貴金属、商品、株価指数、暗号資産、株式CFDの6カテゴリーで、200種類以上の取引可能な資産を提供しています。複数資産のCFD取引には十分な商品範囲ですが、株式CFDはMetaTrade/MT5のみで利用できるため、プラットフォームの選択によって取引可能商品が変わります。
レバレッジと証拠金:外国為替と金には動的レバレッジが採用されており、口座純資産が500米ドル以下の場合は最大1:2000となります。純資産が増えるにつれて最大レバレッジは低下し、500米ドルを超えると1:1000、2,000米ドルを超えると1:500になります。その他の商品には固定上限が設定されており、銀とエネルギーは最大1:100、株式は1:10、その他の暗号資産は1:20、BTCUSDは1:100です。小規模な口座では資金効率を高められる一方、ポジションサイズの管理が特に重要になります。
注文執行:Make Capital は低遅延の注文執行を案内しており、主要サイトでは1ミリ秒という数値が表示されています。一方、確認した公開商品ページでは、すべての法人に共通してSTP、ECN、マーケットメーカー、ディーリングデスクなしといった正式な注文執行方式は定義されていません。特定の取引相手方モデルを重視する場合は、口座名だけで判断せず、契約法人の契約書で確認する必要があります。
Make Capitalの市場分析、学習コンテンツ、サポート
Make Capital の市場分析コンテンツは、実用的なツールと基礎的な学習資料を組み合わせています。MQL5を利用した経済カレンダーのほか、サポートとレジスタンス、移動平均線、RSI、ボリンジャーバンド、フィボナッチ・リトレースメントなどを扱うテクニカル分析ガイドがあります。これらは参考資料として利用でき、実際の取引ではプラットフォーム上のチャートやインジケーターを使用します。
システムトレーダーにとって特に実用性が高いのはVPSです。複数のMT4またはMT5環境を稼働させ、EAを継続的に動かすことができます。ただし、無料で利用するには月間取引量の条件を満たす必要があります。自分の通常の取引量と必要条件を比較したうえで、実際に無料で利用できるか確認するのが適切です。
カスタマーサポートは、ライブチャット、メール、顧客ポータル内のチケットセンターから利用できます。FAQでは、対応時間は月曜日から金曜日のGMT+8で08:00から翌01:00までとされています。平日の主要な世界市場の取引時間帯を広くカバーしていますが、週末にサポートが必要な場合はチケットやメールを利用することになります。
Make Capitalはどんなトレーダーに向いている?
Make Capital の主な適性は、低い入金条件、MetaTraderでの自動売買対応、柔軟な口座料金体系にあります。こうした特徴は、ブローカー主導の運用サービスを求める利用者よりも、自分で取引判断を行うトレーダーに適しています。
アルゴリズム取引・EA利用者
Make Capital は、MetaTraderでEAを運用するトレーダーに適しています。MT4とMetaTrade/MT5の両方がEAに対応しており、VPSを利用すれば自分の端末がオフラインでも自動売買を継続できます。ただし、各プランで定められた月間取引量を満たさない場合はVPS料金が発生します。
少額資金で始めたいトレーダー
主要口座の最低入金額は20米ドルで、実際の取引環境を試すために必要な初期資金を抑えられます。さらに、より小さな取引単位に対応するCent口座も用意されています。そのため、少額資金から始めたい利用者にとって利用しやすい条件です。ただし、高いレバレッジを理由にポジションを大きくするのは適切ではありません。
複数資産を取引するMT5利用者
Make Capital で最も幅広い市場にアクセスしたい場合は、MetaTrade/MT5が適しています。MT4と同じ主要CFDカテゴリーに加え、株式CFDにも対応しており、EAやモバイル取引も利用できます。外国為替だけを取引する利用者はMT4を選ぶ場合もありますが、商品範囲ではMT5のほうが充実しています。
Make Capitalのメリット・デメリット
メリット
- 低い初期資金:主要口座の最低入金額は20米ドルで、比較的少ない資金から実際の取引を始められます。
- 柔軟な料金体系:ECN口座は0.0ピップからのスプレッドと明確な取引手数料を採用し、手数料無料口座ではスプレッドのみのシンプルな料金体系を利用できます。
- MetaTraderの自動売買に対応:MT4とMetaTrade/MT5の両方がEAに対応しており、VPSと組み合わせれば端末がオフラインでも自動売買を継続できます。
- 幅広い複数資産取引:200種類以上の取引可能な資産が、外国為替、貴金属、商品、株価指数、暗号資産、株式CFDをカバーしており、複数市場で取引できます。
- リスク管理措置を明示:Make Capital は顧客資金の分別管理とマイナス残高保護を案内しており、100%のマージンコール水準と50%の強制決済水準も設定しています。
- 入出金条件が比較的明確:Make Capital は社内での入出金手数料を請求せず、出金審査の目安として1~3営業日を案内しています。
デメリット
- 地域による利用制限:国際法人では、米国、オーストラリア、南アフリカ、台湾など複数市場の居住者が制限されています。そのため、口座開設の可否は居住地と適用法人によって異なります。
- 商品へのアクセスがプラットフォームに依存:株式CFDはMetaTrade/MT5のみで提供され、MT4では取引できません。全商品を利用したい場合はMT4だけでは対応できません。
まとめ
Make Capital は、MetaTraderを重視する自己裁量型トレーダーに適しています。低い最低入金額、複数の料金体系、自動売買への対応、レバレッジを利用できるCFD商品が主な特徴です。条件は口座、商品、契約法人によって異なるため、入金前に契約会社、居住地域での利用可否、適用レバレッジを確認する必要があります。幅広い市場を取引したい場合はMT5が適しており、活発にEAを運用するトレーダーはVPSを活用しやすいでしょう。
編集方針の透明性:本レビューは、2026年9月時点で確認した Make Capital の公式サイト、口座関連資料、ヘルプセンター、公開されている企業情報に基づいています。第三者レビューの情報は既存コンテンツのテーマ範囲を確認する目的にのみ使用し、取引条件、手数料、規制情報の事実情報源としては使用していません。
最終更新:2026年9月。



