IG証券は、FX、株式CFD、株価指数CFD、商品CFD、ノックアウト・オプションなどを幅広く取り扱う金融商品取引業者です。本記事では、日本居住者が利用するIG証券株式会社を基準に、安全性、取引コスト、取扱銘柄、取引システム、長所と注意点を検証します。海外法人向けの口座条件を混在させず、日本の利用者に必要な情報に絞って解説します。
IG証券は信頼できる?安全性と日本での登録状況
IG証券株式会社は、日本の金融庁に登録された金融商品取引業者です。登録番号は関東財務局長(金商)第255号で、日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会に加入しています。日本居住者の口座には、日本の法令とIG証券株式会社の取引条件が適用されます。

IG証券の会社概要
IGグループは1974年に英国で創業し、現在は世界各地で金融取引サービスを展開しています。親会社のIGグループ・ホールディングスはロンドン証券取引所に上場しています。日本ではIG証券株式会社がサービスを提供しており、海外のIG法人とは取扱商品、証拠金率、手数料、入出金方法などが異なります。
| 確認項目 | 日本向けサービスの内容 |
|---|---|
| 運営会社 | IG証券株式会社 |
| 金融商品取引業の登録 | 関東財務局長(金商)第255号 |
| 商品先物取引業 | 登録あり |
| 加入協会 | 日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会 |
| 主な取扱商品 | FX、各種CFD、ノックアウト・オプション、バイナリーオプション、バニラ・オプション |
顧客資産の管理と注意点
金融商品取引業者には、顧客から預かった金銭を自社の財産と区分して管理することが求められます。ただし、分別管理は取引損失を補償する制度ではありません。FXやCFDはレバレッジを利用する取引であり、相場急変時には預け入れた証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。ロスカットやストップ注文も、指定価格での決済を必ず保証するものではありません。
IG証券の取扱商品
IG証券の大きな特徴は、国内外の幅広い市場を一つの取引システムから売買できることです。公式サイトでは、FXから株式、株価指数、商品まで1万7,000銘柄以上を取り扱うと案内しています。実際に取引できる銘柄や取引時間は変更されることがあるため、発注前に取引画面の銘柄詳細を確認してください。
- FX:米ドル/円、ユーロ/円、ユーロ/米ドルなど、主要通貨から高金利通貨まで幅広い通貨ペアを取り扱っています。
- 株式CFD:日本株、米国株、欧州株など、国内外の個別株を証拠金取引で売買できます。現物株式の保有ではありません。
- 株価指数CFD:日本225、ウォール街、米国500、米国テク株100などを取り扱い、一部の主要銘柄はほぼ24時間取引できます。
- 商品CFD:金、銀、原油、天然ガス、農産物などを対象に取引できます。
- その他のCFD:債券先物、上場投資商品、変動率指数なども対象です。
- オプション:損失上限をあらかじめ把握しやすいノックアウト・オプションのほか、バイナリーオプションやバニラ・オプションを提供しています。
現物株式の口座ではない点に注意
日本のIG証券で中心となるのは、FX、CFD、各種オプションです。株式CFDでは株価の値動きを取引しますが、株主になるわけではなく、議決権も得られません。配当についても、現物株式の配当そのものではなく、権利調整額として口座に反映されます。長期保有を目的とする場合は、現物株式との違いを理解したうえで選ぶ必要があります。
IG証券の取引コスト
IG証券のコストは商品と銘柄によって異なります。FX、株価指数CFD、商品CFDでは、売値と買値の差であるスプレッドが主な取引コストです。株式CFDや上場投資商品CFDでは取引手数料が発生します。ポジションを翌日に持ち越す場合は、スワップポイントや資金調達コストが加算または控除されることがあります。
| 費用項目 | 確認すべき内容 |
|---|---|
| スプレッド | FX、株価指数CFD、商品CFDなどで発生。相場の急変時や流動性の低い時間帯には拡大する場合があります。 |
| 取引手数料 | 株式CFDや上場投資商品CFDなどで発生。最低手数料が設定される銘柄もあります。 |
| 保有コスト | 期限なしのポジションを翌日に持ち越す場合、スワップポイントや資金調達コストなどが発生します。 |
| 通貨交換コスト | 損益通貨と口座通貨が異なる場合に発生することがあります。 |
| 追加サービス利用料 | ライブデータや高機能チャートなど、利用条件によって料金が発生する場合があります。 |
期限なし取引と期限あり取引の違い
期限なし取引は満期がない一方、日をまたいで保有すると資金調達コストが発生します。期限あり取引は満期までの保有コストが価格に織り込まれているため、通常は期限なし取引よりスプレッドが広くなります。短期売買では期限なし、数週間以上の保有では期限ありの方が有利になる場合がありますが、実際の総費用を銘柄ごとに比較することが重要です。
証拠金率とレバレッジ
日本の個人口座における必要証拠金は、商品区分によって異なります。公式のリスク説明では、FXは約定代金の4%以上、商品CFDは5%以上、株価指数CFDは10%以上、株式CFDは20%以上、債券CFDは2%以上、その他のCFDは20%以上と案内されています。銘柄や保有数量によって証拠金率が上がる場合もあるため、発注画面に表示される最新の必要証拠金を確認してください。
高いレバレッジは少ない資金で大きな取引ができる反面、損失の拡大も速くなります。特に経済指標の発表時、週明け、相場急変時には価格が飛び、意図した価格で決済できないことがあります。余裕を持った証拠金管理と取引数量の調整が欠かせません。
IG証券の取引システムとアプリ
IG証券は、ブラウザ版の取引システムとスマートフォン・タブレット向けの取引アプリを提供しています。ブラウザ版はソフトのダウンロードが不要で、チャート分析、注文、保有ポジションの管理、価格アラート、経済指標や市場情報の確認を一つの画面で行えます。
- ブラウザ版取引システム:複数の銘柄を監視しながら、チャートから発注できます。画面構成を取引スタイルに合わせて調整できます。
- 取引アプリ:外出先でも価格確認、注文、ポジション管理、アラート設定が可能です。
- プロリアルタイム:高度なチャート分析や自動売買機能を重視する利用者向けの外部チャートです。利用条件によって料金が発生する場合があります。
- メタトレーダー4:対応銘柄や利用条件がIG独自の取引システムとは異なるため、利用前に対象口座と仕様の確認が必要です。
- 無料デモ口座:仮想資金を使って、取引画面や注文方法を試すことができます。
注文機能とリスク管理
成行注文、指値注文、逆指値注文などに加え、一部の商品ではノースリッページ注文を利用できます。ノースリッページ注文は、保証料を支払うことで指定した水準での決済を保証する注文です。通常の逆指値注文は相場状況によって不利な価格で成立する場合があるため、重要な発表や週末をまたぐ取引では両者の違いを理解して使い分ける必要があります。
入金・出金と口座開設
口座開設はオンラインで申し込み、本人確認と審査を経て完了します。申込時には氏名、住所、職業、投資経験、財務状況などの入力が必要です。レバレッジ商品の性質上、申込内容によっては口座を開設できない場合があります。
入出金方法、利用できる金融機関、反映時間、手数料、最低金額は変更される可能性があります。海外向けIGサイトに記載されたカード入金や電子決済の条件は、日本口座にそのまま適用されません。必ずIG証券の日本語公式サイトまたは取引画面で最新条件を確認してください。
IG証券のメリット
- 取扱銘柄が非常に多い:日本株、海外株、株価指数、FX、金、原油などを一つの口座で幅広く監視できます。
- 日本で正式に登録されている:IG証券株式会社は金融庁登録の金融商品取引業者で、国内の関連協会にも加入しています。
- 取引システムの機能が充実:チャート、ニュース、アラート、注文管理を一つの画面にまとめられます。
- 売りから取引できる:CFDでは価格上昇だけでなく、下落を予想した取引も可能です。
- 損失上限を把握しやすい商品がある:ノックアウト・オプションでは、取引開始時に最大損失額を確認できます。
- デモ口座を利用できる:実際の資金を入れる前に、操作性や注文方法を試せます。
IG証券のデメリットと注意点
- 初心者には機能が多い:銘柄数や注文方法が多く、初めて利用する人は操作に慣れるまで時間がかかる可能性があります。
- 長期保有では費用が膨らみやすい:期限なしのCFDを長く保有すると、資金調達コストが積み重なります。
- 株式CFDには最低手数料がある:少額取引では、取引金額に対する手数料負担が大きくなる場合があります。
- 現物投資とは異なる:CFDは原資産を保有せず、配当や議決権の扱いも現物株式とは異なります。
- 元本保証ではない:ロスカットがあっても、急変時には証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。
- 海外向け情報を流用できない:海外法人の最大レバレッジ、最低入金額、口座種類、補償制度は日本口座の条件とは異なります。
IG証券はどんな人に向いている?
IG証券が向いている人
国内外の多数の銘柄を一つの取引環境で扱いたい人、株価指数や商品を含む複数市場を短中期で取引したい人、高機能なチャートや注文機能を重視する人に向いています。相場下落時にも売りから取引したい経験者や、最大損失額を限定しやすいノックアウト・オプションを検討する人にも選択肢となります。
IG証券が向いていない人
現物株式を長期保有して配当や株主優待を受けたい人、取引画面の簡潔さだけを重視する初心者、保有コストをかけずに数年間投資したい人には、必ずしも第一候補ではありません。また、レバレッジ取引の仕組みや損失リスクを十分に理解していない場合は、まずデモ口座で操作と値動きを確認する方が安全です。
IG証券と他社を比較するときのポイント
他社と比較する際は、広告に表示される最小スプレッドだけで判断せず、実際に取引する銘柄の平均的なスプレッド、株式CFDの最低手数料、翌日への持ち越し費用、注文保証料、通貨交換コストを合計して比べることが大切です。あわせて、取扱銘柄、取引時間、チャート機能、サポート時間、デモ口座の有無も確認しましょう。
IG証券は取扱銘柄数と取引機能に強みがあります。一方、特定の通貨ペアだけを頻繁に売買する人や、現物株式の長期保有を目的とする人は、それぞれの用途に特化した会社の方が総費用を抑えられる場合があります。
IG証券に関するよくある質問
IG証券は日本の金融庁に登録されていますか?
はい。IG証券株式会社は、関東財務局長(金商)第255号の金融商品取引業者です。日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本商品先物取引協会にも加入しています。
IG証券で現物株式を購入できますか?
日本向けサービスの中心は株式CFDです。株式CFDでは原資産となる株式そのものを保有しないため、現物株式のような議決権はありません。現物株式への長期投資を希望する場合は、現物取引に対応した証券会社と比較してください。
IG証券の取引手数料は無料ですか?
商品によって異なります。FX、株価指数CFD、商品CFDでは取引手数料が無料でもスプレッドが発生します。株式CFDなどには取引手数料があり、ポジションを翌日に持ち越すと別途費用が発生する場合があります。
初心者でも利用できますか?
利用できますが、CFDやFXは損失が急速に拡大する可能性のある商品です。最初にデモ口座で取引画面、必要証拠金、ロスカット、逆指値注文の仕組みを確認し、少額から始めることが重要です。
ノックアウト・オプションとは何ですか?
取引開始時にノックアウト価格を設定し、その価格に原資産が到達すると自動的に決済される商品です。最大損失額を事前に把握しやすい一方、ノックアウト後に相場が反転してもポジションは戻りません。仕組みと費用を理解してから利用してください。
IG証券の総合評価
IG証券は、金融庁に登録された国内事業者を通じて、1万7,000銘柄以上の幅広い市場と高機能な取引環境を利用できる点が強みです。特に、複数の資産を短中期で取引したい人や、チャート分析と注文機能を重視する人に適しています。
一方、CFDの長期保有コスト、株式CFDの最低手数料、レバレッジによる損失拡大には注意が必要です。IG証券を選ぶ際は、海外向けの口座条件ではなく、日本法人の最新条件を確認し、自分が取引する銘柄の総費用とリスクを具体的に比較してください。
編集方針:本記事はIG証券の日本語公式サイトおよび日本の登録情報を基に、日本居住者向けの内容として作成しています。取扱銘柄、証拠金率、スプレッド、手数料、取引時間、入出金条件は変更される場合があります。取引前に公式サイト、取引画面、契約締結前交付書面で最新情報をご確認ください。本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言ではありません。FX、CFD、オプション取引には元本を失うリスクがあり、相場急変時には証拠金を上回る損失が発生する可能性があります。最終更新日:2026年8月。



