後場コメント No.1　商船三井、極洋、大和証Ｇ、伊藤米久、住友ベ、上新電

★12:30 商船三井－後場売り気配　通期最終益を下方修正　期末配当予想は増額商船三井<9104.T>が後場売り気配。同社は4日12時、26.3期通期の連結純利益予想を従来の2000億円から1800億円（前期比57.7％減）に下方修正すると発表した。　コンテナ船事業が従来予想を下回る見通し。新造船竣工による船腹供給増の圧力継続や、中国の国慶節休暇後の緩慢な需要回復などによる需給環境の悪化などを反映した。　26.3期上期（4-9月）の連結純利益は1162億円（前年同期比53.3％減）だった。　期末配当予想については、従来の90円から115円に引き上げると発表した。年間配当予想は200円（前期は360円）となる。★12:30 極洋－後場急落　上期営業益17％減　サケ市況の悪化など響く極洋<1301.T>が後場急落。同社は4日11時30分、26.3期上期（4-9月）の連結営業利益は45.6億円（前年同期比16.6％減）だったと発表した。　水産事業の主力魚種であるサケが高値による値動き低下で市況が悪化した。生鮮事業においてカツオの漁獲量が低迷したことも響いた。★12:31 大和証券Ｇ－後場上げ幅縮小　上期最終益1.5％増も材料出尽くし大和証券グループ本社<8601.T>が後場上げ幅縮小。同社は11月4日11時30分に、26.3期上期（4-9月）の連結純利益は789.6億円（前年同期比1.5％増）だったと発表した。市場コンセンサスは672.9億円。　ウェルスマネジメント部門は、総資産コンサルティングを通じて顧客の資産運用ニーズを的確に捉え、ウェルスマネジメント本部（大和証券）の経常利益は過去10年間で最高となった。グローバル・マーケッツ＆インベストメント・バンキングは、大幅に回復。グローバル・マーケッツは顧客フローの増加に伴いエクイティ収益が増加。グローバル・インベストメント・バンキングについて、国内のM&A関連収益は過去最高、エクイティ引き受けも好調に推移した。　併せて、従来未定としていた26.3期の中間配当を29円（前期は28円）に決定することも発表した。期末配当は引き続き未定としている。　しかし、株価は決算期待で上昇していたこともあり、材料出尽くしで売りが優勢となっている。★12:32 伊藤ハム米久ＨＤ－後場マイナス転換　通期営業益を上方修正もコンセンサス下回る伊藤ハム米久ホールディングス<2296.T>が後場マイナス転換。同社は11月4日12時に、26.3期通期の連結営業利益予想を265億円から270億円（前期比37.9％増）に上方修正すると発表した。上期の業績を踏まえた。市場コンセンサスは276億円。　26.3期上期（4-9月）の連結営業利益は132億円（前年同期比49.3％増）だった。食肉事業において、国産鶏肉の相場上昇による生産事業の収益性改善に加え、国産豚肉のリスク管理強化による採算性改善などが、物流単価上昇の影響などをカバーした。アンズコフーズ社において、決算期変更の影響に加え、北米向け牛肉販売および欧州向け羊肉販売の収益性が改善したことも寄与し、食肉事業が大幅な増益となった。★12:32 住友ベークライト－後場売り気配　上期最終益4.3％増も利益確定の売り住友ベークライト<4203.T>が後場売り気配。同社は4日11時30分、26.3期上期（4-9月）の連結純利益（IFRS）は133億円（前年同期比4.3％増）だったと発表した。市場コンセンサスは131億円。　半導体関連材料事業が業績をけん引した。前期に実施した減損による減価償却費の減少に加え、高付加価値品へのシフト、販売価格改定など収益構造の改善効果が表れたことも寄与した。なお、株価は、決算発表前に期待買いが入っていたことから、利益確定の売りが優勢となっている。★12:36 上新電機－後場下げ幅縮小　上期営業益16％増　新中計も策定上新電機<8173.T>が後場下げ幅縮小。同社は4日12時、26.3期上期（4-9月）の連結営業利益は21.4億円（前年同期比16.3％増）だったと発表した。店頭販売は阪神タイガースリーグ優勝セールもあり1700億円台に回復、インターネット販売も2021年度に次ぐ売上高を確保したことが寄与した。併せて、27.3期から29.3期を計画期間とする中期経営計画を策定した。同計画をグループとして持続的成長と企業価値向上を可能とする事業基盤の再構築と位置づけ、数値目標として29.3期の営業利益は100億円以上、ROEは7.0％以上をめざすとしている。