トレーダーは9月ECB休止への確信を強め、債券利回りは上昇

欧州中央銀行(ECB) が金利を据え置き、クリスティーヌ・ラガルド中央銀行総裁が経済見通しについてより明るい見方を示したことを受け、ドイツ短期債利回りは木曜日、この2ヵ月で最大の上昇幅を記録した。

金利に敏感な2年物ドイツ・シャッツ利回り (DE2YT=RR)は10ベーシスポイント以上上昇し1.9%に達し、5月中旬以来1日で最大の上昇となった。

ECBが金利を2％に据え置くことを決定した後の記者会見で、ラガルド総裁は、成長が鈍化しインフレ率が中央銀行の目標金利である2％を下回ることを過度に懸念していないことを示唆した。

「私たちの予測では、インフレ率は中期的に目標値で安定するため、私たちは良い状態にある」と述べ、関税による供給のボトルネックや貿易の混乱もインフレ要因として浮上する可能性があると指摘した。

トレーダーはこれを、来年も利下げが続く可能性は低いというシグナルと受け取った。

「彼女は少しタカ派的だが、それは些細なことだ。彼女は2026年のインフレのアンダーシュートを軽視し、成長率は予想より少し良いと述べた」とアムステルダムのAfsグループのリサーチ・ディレクター、アルネ・ペティメザスは語った。

一方、ユーロ圏の指標となるドイツ10年債利回り (DE10YT=RR)は10.8bps上昇の2.71％だった。

ユーロは対ドルで下落幅を縮小し、最終的には0.15％安の1.1757ドル となった。

トレーダーは、ラガルド総裁の講演を受け、9月の利下げに対するベットを切り下げ、25bpsの利下げの可能性を約20％と、木曜日以前の約32％から引き下げた (0#EURIRPR)。

下影小陽線引け。172.03円に位置していた一目均衡表・転換線を割り込む場面を挟みつつも戻しており、足場を固めるような状態が続いている。本日172.31円へ切り上がった転換線付近での攻防継続を予想するが、上方へレンジブレイクしきれなければ、転換線は現水準で頭打ちとなる見込み。高値圏での伸び悩み示唆といえる。このまま下方リスクが高まってくる展開を警戒したい。レジスタンス1 173.24（7/16高値＝年初来高値） 前日終値 172.47 サポート1 171.37（7/22・23安値）

参考レート　172.20円　7/24 1:47パラボリック　173.20円（実勢レートが上回れば買い・下回れば売り示唆）移動平均線・MA（各レベルで短期が長期を上回れば買い・下回れば売り示唆） 5日移動平均線 172.44円（前営業日172.41円） 21日移動平均線 171.15円（前営業日170.96円） 90日移動平均線 165.19円（前営業日165.08円） 200日移動平均線　163.12円（前営業日163.07円）RSI［相体力指数・14日］64.44％　（売られすぎ目安30％・買われすぎ目安70％）ボリンジャーバンド（買われすぎ・売られすぎ水準目安　周期20日） 2σシグマ［標準偏差］上限　173.77円 2σシグマ［標準偏差］下限　168.70円MACD指数平滑移動平均・収束拡散指標 MACD［12、26］　1.43　vs　1.58　MACDシグナル［かい離幅-0.14］ （MACDがシグナルを上回れば買い・下回れば売り示唆。かい離幅も反発・反落の目安）注；テクニカル指標の解釈の説明は一般例のひとつで、同一の指標でも上記以外に様々な判断基準があります。

豪ドル円 レジスタンス2 97.43（7/15高値） レジスタンス1 96.97（7/18高値） 前日終値 96.12 サポート1 95.84（4週移動平均線） サポート2 95.39（7/10安値）ユーロ円 レジスタンス2 173.80（7/11-17上昇幅によるN計算値） レジスタンス1 173.11（7/18高値） 前日終値 172.36 サポート1 171.68（7/23東京タイム午前安値） サポート2 171.37（7/22安値）

参考レート　172.16円　7/23 2:11パラボリック　173.24円（実勢レートが上回れば買い・下回れば売り示唆）移動平均線・MA（各レベルで短期が長期を上回れば買い・下回れば売り示唆） 5日移動平均線 172.37円（前営業日172.48円） 21日移動平均線 170.95円（前営業日170.81円） 90日移動平均線 165.08円（前営業日164.98円） 200日移動平均線　163.07円（前営業日163.02円）RSI［相体力指数・14日］64.40％　（売られすぎ目安30％・買われすぎ目安70％）ボリンジャーバンド（買われすぎ・売られすぎ水準目安　周期20日） 2σシグマ［標準偏差］上限　173.69円 2σシグマ［標準偏差］下限　168.48円MACD指数平滑移動平均・収束拡散指標 MACD［12、26］　1.50　vs　1.61　MACDシグナル［かい離幅-0.11］ （MACDがシグナルを上回れば買い・下回れば売り示唆。かい離幅も反発・反落の目安）注；テクニカル指標の解釈の説明は一般例のひとつで、同一の指標でも上記以外に様々な判断基準があります。

下影小陰線引け。171.92円まで下押す場面があった。しかし一目均衡表・転換線172.03円を割り込んだ同水準から戻し、底堅さを示す下ひげをともなう足型を形成。ただ、小さいながら陰線で、反発力は十分ともいえない。転換線付近の攻防をこなしつつ、足場を固めていく流れか。レジスタンス1 173.11（7/18高値） 前日終値 172.33 サポート1 171.60（7/14安値）